もし地上に天国がありうるとすれば、この家は天国です。 神をお喜ばせすることだけを自分の喜びとし、 自らの喜びを顧みない人は、 ここでほんとうに幸福な生活を送ります。 イエスの聖テレジア(完徳の道13章) |
教皇フランシスコ 2024年四旬節教皇メッセージより |
荒れ野を通り、神はわたしたちを解放へと導かれる |
わたしたちの神はご自分を啓示なさると、解放を告げます。 |
「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である」 |
(出エジプト20・2)。・・・ |
解放への呼びかけは、事実力強いものです。 |
それは一度でくみ尽くされるものではありません。途上で熟すものだからです。 |
荒れ野にいたイスラエルの民がエジプトへの心残りを抱いていたように――― |
実際、彼らは幾度も過去を懐かしみ、天とモーセに対して不平をぶつけます―――、 |
今日の神の民もまた、捨て去る決意をしなければならない、 |
自分を苦しめるしがらみを内に抱えています。 |
わたしたちがそれに気づくのは、希望を失い、荒れ果てた地にいるように |
人生をさまよい、ともに向かっているはずの約束の地が見えないときです。 |
四旬節は、預言者ホセアが告げたように、 |
荒れ野が再び、最初の愛の舞台へと戻る、恵みのときです。 |
(ホセア2・16-17参照)。 |
神はご自分の民が奴隷状態から抜け出し、 |
死から生へ渡る道を味わえるよう、教え導いてくださいます。 |
花婿のように、わたしたちをご自分のもとに抱き寄せ、 |
わたしたちの心に愛のことばをささやかれます。 |
奴隷状態からの解放への脱出は、抽象的な道のりではありません。 |
わたしたちの四旬節も具体性をもたせるには、まずは事実を見ることが必要です。・・・ |
「わたしは、エジプトにいるわたしの民の苦しみをつぶさに見、 |
追い使う者のゆえに叫ぶ彼らの叫び声を聞き、その痛みを知った。 |
それゆえ、わたしは降って行き、エジプト人の手から彼らを救い出し、 |
この国から、広々としたすばらしい土地、乳と蜜の流れる土地・・・へ彼らを導き上る」 |
(出エジプト3・7−8) |
今日も、虐げられた多くの兄弟姉妹の叫びが天に届いています。心に問うてみましょう。 |
その声は自分にも届いているだろうか。それに心動かされているだろうか。 |
揺さぶられているだろうか。多くの要因によってわたしたちの間には隔たりが生まれ、 |
初めの時よりわたしたちを結んでいる兄弟愛を否定するのです。 |
幼いイエスの聖テレーズの詩 |
「島流しの時から歌う永遠の歌」より |
異郷の岸辺に流された あなたの花嫁は |
愛の永遠の歌を歌うことができます |
と言うのは、私の優しいイエスよ あなたはこの地上に |
あなたの愛の火を燃やされましたから 天上と同じように |
主よ 苦しみは |
喜びとなります |
魂が飛び込む時 |
あなたに向かって 永久に |
当修道院の名称は、山口カルメル会教会の母マリア修道院です。形態は観想修道院です。 |
キリスト教の洗礼を受けている方で、生涯を神に捧げて人々の幸せのために祈る、 |
観想生活を望まれる方はご連絡ください。 |
カルメル会という名称は、聖地、パレスチナのカルメル山に由来し、会の起こりは、13世紀頃、 |
カルメル山で生活していた隠修士たちに遡ります。 |
カルメル会は、16世紀スペインのアビラに生まれたイエスのテレジアによって、教会のため、 |
人々の救いのために祈りに専念する生活様式に改革されました。 |
その後、世界各地に広まり、日本には1933年フランスから東京に初めての修道院が創立されました。 |
現在、日本に9つの修道院があります。 |
山口の修道院は1979年に7番目の修道院として創立されました。 |