もし地上に天国がありうるとすれば、この家は天国です。 神をお喜ばせすることだけを自分の喜びとし、 自らの喜びを顧みない人は、 ここでほんとうに幸福な生活を送ります。 イエスの聖テレジア(完徳の道13章) |
教皇フランシスコの言葉 |
―――「被造物を大切にする世界祈願日」教皇メッセージより――― |
・・・自分の鼓動、母や祖母の鼓動、被造物の鼓動、神の鼓動、そうした鼓動に耳を傾けてください。 |
今日、こうした鼓動はばらばらで、正義と平和のうちに調和していません。 |
この大河から水をくめずにいる人が、あまりにも多すぎます。 |
ですからわたしたちは、環境不正義と気候不正義の犠牲者の側に立ちなさいとの声に、 |
被造物に対するこの愚かな戦いを終わらせなさいとの声に、耳を傾けなければなりません。 |
この戦いの影響は干上がった多くの河川に表れています。 |
かつてベネディクト十六世は、 |
「内的な意味での荒れ野があまりにも広大であるがゆえに、外的な意味での荒れ野が広がっています」 |
と述べています。 |
人々の利己心にあおられた貪欲な消費主義が、地球の水循環を狂わせています。 |
化石燃料の無節操な消費と森林伐採は、温暖化と深刻な干ばつを引き起こしています。 |
地方の小さな集落から大都市に至るまで、悲惨な水不足が家庭に深刻な影響を与えています。 |
さらには、強奪的な企業は、石油やガス採掘のための水圧は破砕法(フラッキング)、 |
見境のない巨大採掘事業、集約畜産といった過激な手法で、 |
わたしたちの飲料用水源を枯らし、汚染しています。 |
聖フランシスコがいうところの「姉妹である水」は略奪され、 |
「市場の法則に従う一商品」(回勅『ラウダート・シ』30)へと変えられています。 |
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、直ちに気候変動対策を講じれば、 |
より持続可能で公正な世界を築く機を逸することはないと認めています。 |
「本当に、多くのことができるのです。(同180)。 |
無数の細流や渓流のように、わたしたちもいずれは合流して一つの大河に流れ込み、 |
この驚くべき地球のいのちと人類家族のいのちを、これから先何世代にもわたって潤せるのか――。 |
手を取り合って正義と平和の流れが地球全体を巡るよう、果敢に歩んでいきましょう。 |
アッシジの聖フランシスコの詩 |
「太陽の歌」 |
わたしはあなたを賛美します。 |
わたしたちの兄弟、太陽によって |
あなたを賛美します。 |
太陽は光をもってわたしたちを照らし、 |
その輝きはあなたの姿をあらわします。 |
わたしたちの姉妹、月と星によって |
あなたを賛美します。 |
月と星はあなたの気高さをうけています。 |
わたしたちの兄弟、風によって |
あなたを賛美します。 |
風はいのちあるものをささえます。 |
わたしたちの姉妹、水によって |
あなたを賛美します。 |
水はわたしたちを清め、力づけます。 |
わたしたちの兄弟、火によって |
あなたを賛美します。 |
火はわたしたちをあたため、喜ばせます。 |
わたしたちの姉妹、土によって |
あなたを賛美します。 |
土は草や木を育て、みのらせます。 |
神よ、すべてのつくられたものによって、 |
わたしはあなたを賛美します。 |
当修道院の名称は、山口カルメル会教会の母マリア修道院です。形態は観想修道院です。 |
キリスト教の洗礼を受けている方で、生涯を神に捧げて人々の幸せのために祈る、 |
観想生活を望まれる方はご連絡ください。 |
カルメル会という名称は、聖地、パレスチナのカルメル山に由来し、会の起こりは、13世紀頃、 |
カルメル山で生活していた隠修士たちに遡ります。 |
カルメル会は、16世紀スペインのアビラに生まれたイエスのテレジアによって、教会のため、 |
人々の救いのために祈りに専念する生活様式に改革されました。 |
その後、世界各地に広まり、日本には1933年フランスから東京に初めての修道院が創立されました。 |
現在、日本に9つの修道院があります。 |
山口の修道院は1979年に7番目の修道院として創立されました。 |